現役美容師のなっちゃんです。
すぐに白髪が気になるけど、頻繁に染めるのってどうなの?と思いませんか?
頻繫に染めると髪や頭皮に影響ありそうだし…
染めるという行為が髪や頭皮を傷めているのは事実。
なるべく髪や頭皮にダメージなく、染めていきたいですね。
こちらでは、白髪を染めるにあたっての頻度や影響をお伝えします。
気になった方はぜひ最後まで読み進めてくださいね。
【美容師伝授】美容院での白髪染めの頻度と気になる髪や頭皮への影響
ふと、根元の白髪が気になったら、もうそこからは気になるばかり。
鏡を見るたびに憂鬱になるし…
「気になった時」が「染め時」ではあるのですが、いろいろ考えちゃいますよね。
美容院での白髪染めの頻度
髪の毛は、1ヶ月に約1㎝伸びます。
白髪の量やヘアスタイルによっても変わってくるので人それぞれですが、白髪が気になるのは、このくらいではないでしょうか?
- 白髪が少なめの方 1ヶ月くらい
- 白髪が部分的に多い方 2週間くらい
- 白髪が多めの方 10日くらい
この間染めたばかりなのにってため息出そうです。
実際には気になったら、今すぐとか明日、美容院に行けるような方は少ないと思います。
白髪の量が多めの方の方がすぐに気になりやすいので、この日数プラス10日以内に染めたいでしょう。
おそらく、白髪が気になった日×2 以内に染める予定を立てるのではないでしょうか?
染める間隔はあければあけるほどいいんですね。
下の項目で述べる影響について考慮したうえ、染めるときは全体染めをした後1回から3回ほどはリタッチ(根元染め)をおすすめします。
気になる頭皮への影響
髪を染めると頭皮がヒリヒリしたり、痒くなったということがありませんか?
年齢に関係なく、ホルモンバランスのせいで、体調がすぐれなかったり、生理前や生理中だと起こることがあります。
髪を染めると、若いころには問題なかったのに、最近は毎回ではなくても、頭皮の不調を感じることが増えたと思う方も多くいらっしゃいます。
50代という更年期世代に入ると、女性ホルモンが不安定になり、免疫機能も不安定なことが多く、アレルギー発症のリスクが高まってくるそうです。
「白髪染め」にはいろいろな種類がありますが、美容院で最も多く使われているのは、2剤式(2つの薬剤を混ぜて使用する)タイプの「白髪染め」です。
2剤を混ぜることで起こる化学変化によって髪の毛の内部に染料を閉じ込めて、色を長持ちさせています。
2剤式のヘアカラーに使われているのは、主に次のような有効成分です。
- アルカリ剤(アミノフェノール、パラアミノフェノール、レゾルジン など)
毛髪を膨らませて、キューティクルの隙間を開き、染料が入りやすいようにする - 酸化染料(パラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン など)
髪の内部に色素を浸透させる - 酸化剤(過酸化水素)
メラニン色素を分解して髪を脱色(明るくする)して、きれいに発色するようにする
この中で、特にアレルギーを引き起こす要因としていわれているのが、酸価染料のジアミンです。
酸価染料のいろいろなジアミンは、化学構造が似ていることから「ジアミン系」と呼ばれることが多いです。
ジアミン系染毛料にアレルギーがあると、塗布中よりそれ以降に反応が出ることが多く、時間が経つにつれてヒリヒリしたり、かゆみが強くなってきます。
そして、一度ジアミン系染毛料にアレルギー反応が出ると、この先もアレルギー反応が出ると考えられているんですね。
これらのカラー剤は少しずつ蓄積され、ある日突然アレルギー反応が出たりするのです。
ですから、アレルギー反応起こさせないためにも、染める間隔はあければあけるほどいいんですね。
もしもジアミン系染毛料でアレルギー反応が起こった場合は、ジアミンの入っていないハーブカラーやマニキュアなどに変える必要があります。
気になる髪への影響
髪の表面は「キューティクル」と呼ばれる組織に覆われています。
白髪染めには、髪に薬剤を浸透させるため、むりやりキューティクルを開かせるアルカリ剤が含まれています。
アルカリ剤は、髪表面の保護膜であるキューティクルを傷つけ、髪内部のたんぱく質(メデュラ)を変性させます。
キューティクルが傷つくと、髪内部のたんぱく質が流れ出し、髪のパサつき、ゴワつき、切れ毛など髪が傷んだ状態になってしまうんです。
また、白髪染めには、メラニン色素を分解するオキシドールも含まれています。
メラニン色素が分解されて、白髪が染まるのですが、オキシドールはメラニン色素だけでなく、たんぱく質も分解してしまうので、髪が傷みます。
傷みを防ぐためには美容院でのトリートメントがおすすめです。
また日々のホームケアもしていきましょう。
【美容師伝授】美容院での白髪染めの頻度と気になる髪や頭皮への影響 まとめ
まさに、「気になった時」が「染め時」です。
真っ白になっちゃえば、そのまま地毛で通したいという方がかなりいらっしゃいますが、そこがまた難しいところ。
なかなか白髪だけの真っ白頭にはならないんです。